蜜柑のプロジェクトverβ

シホンシュギ、ヒャハー

調査への入門


組織と経営について知るための実践フィールドワーク入門

組織と経営について知るための実践フィールドワーク入門

フィールドワーク―書を持って街へ出よう (ワードマップ)

フィールドワーク―書を持って街へ出よう (ワードマップ)

佐藤郁哉、2002、『組織と経営について知るための実践フィールドワーク入門』有斐閣
――、2006、『フィールドワーク増訂版-書を持って街へ出よう-』新曜社

読了。

 前書は、主に、経営の現場を調査対象として場合にFWを進める場合にどのようなことをやっていくのかという問題を軸に話が展開し、その具体例、ケーススタディとして関連書籍が紹介される。そして、そのような切り口から、経営にとどまらない、FWの方法の説明がなされている。

 後書は、FW用語を軸に話が展開される。例えば、「仮説」「参与観察」「モノグラフ」などが項目としてあり、その用語の説明、使われ方が書かれている。辞書的に使うこともできるが、調査方法・論史として、これらの言葉がどのように調査に影響を受け・与えたのかという点(歴史性)をみていってもおもしろい。


 そして、二つに共通に言えることは、調査とか研究とか(大層なことをいわなくても、自分の周りをかんさつするとか)をする際に、そのやり方・視点を学べるんじゃないかということだと思う。どこに目をつけるとか。


 しかし、会社系のFW、都市民族誌とか会社(組織)モノグラフとかの重要文献って翻訳されてないの多いのね。とふと思った。


FWに重要なものは、いわゆる<現場>だけではない。