蜜柑のプロジェクトverβ

シホンシュギ、ヒャハー

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『情報環境論集』2007[初出:『中央公論』2003.7] ■第三の自由 現代社会はこの条件を大きく変えつつある。二一世紀の公共空間は、仮想的であろうと物理的であろうと、すみずみまで個人情報の収集と分析で満たされ、その網から逃れることは容易ではない。カン…

『情報環境論集』2007[初出:『中央公論』2003.6]■選択的な主体性とインターネットが帯びる二側面の関係 私たちはフルタイムには人間ではいられない。ひとは、特定の関心領域においては人間的な主体として行動するが、それ以外の多くの場合では、動物的な消…

都市と文化の変遷

『ユリイカ 臨時増刊号――総特集オタクVSサブカル!1991→2005ポップカルチャー全史』2005、8 対談「オタク×サブカル15年戦争」 ■オタク文化が秋葉原へいたる道 〔ばるぼら〕 ところで秋葉原がオタク中心的な街になったのもここ最近ですよね。 〔加野瀬〕 八〇…

環境管理型権力と社会認識@東

『情報環境論集』2007 [初出:『中央公論』2002.9] ■環境管理型権力 …「アーキテクチャ」を「環境」と意訳して、…管理を「環境管理」と呼ぶことにしたい。この新しい権力は、人々の内面を経由することなく、生活環境を直接に変える。 視線の内面化による規律…

インターネットの特徴@東

『動物化するポストモダン』2001 ■超平面と過視性・・・インターネット関連 以上のようなウェブやゲームやソフトウェアの世界、ひいては私たちが生きるこのポストモダンの世界の特徴を、ここで「超平面的」という言葉で捉えてみたい。この表現は、文字どおり…