2008-07-15から1日間の記事一覧
■吉野作造、矢内原忠雄のアジア-植民地への視線■国家の動員に対する抵抗、内部にとりこまれながらも、とりこまれること自体が抵抗であるような受動的な抵抗 哲学者の徐寅植(そいんしく)や朴致祐(ぱくちう)は、三木清らの「東亜協同体」論のほか、京都学派の…
●米谷の総力戦体制批判 総力戦として時代を捉えるとすればどうしても一国的観点に後退していくことになる。p36 山之内さんの議論は、ドイツ、日本、アメリカといった旧宗主国・先進国の戦時動員体制を横並びにならべて、比較戦時体制論をやるという枠組にど…
● 戦時期日本の社会思想を分析するには、日中関係の変容と国内の社会変革とを連動させ、立体的にとらえる視座が必要なのである。そして、アジア・太平洋戦争が、侵略とアジア解放との二重性をはらんでいたことも、こうした問題の延長上において分析しうる。…